5/14(日)の母の日に
お義母さんやお義姉さん方と
女性陣5名で
那覇文化芸術劇場なはーとで
おこなわれた
岡本知高リサイタル2023
へ行ってきました。
私、岡本知高さんのリサイタルに
お邪魔するのは初めてだったのですが
ものすごく!!!
感動しました!!!
透き通ったソプラノの声に
岡本さんの想いが乗っかって
心に響いてくる
技術はもちろん必要なんだけど
きっとそれだけでは心に刺さらない
人生観や人柄、
その人のこれまでの生き様が
波動になって届く
全身を打たれているような
そんな感覚でした。
人の気持ちを動かして
生きる力を与えられるって
すごいこと
そんな仕事がしたいなと
私も常日頃想っています。
声楽でも楽器でも
リハビリでも
他のどんな仕事でも
職種は違えど
想うこと、目指すとこって
きっと一緒なんだよなぁ
なんてことを感じながら、
というか、
心で感じながら
聴いていました。
岡本さんが今回歌ってくださった曲の中に
『芭蕉布』
という曲があって、
沖縄の人ならほとんどの方が
一度は耳にしたことが
あると思う民謡なのですが。
その曲を久しぶりに聴いて、
今は亡き父方の祖母を思い出しました。
この曲はたしか小学1年生、
6歳くらいの時に
祖母のうちでよく歌って覚えた曲で
カラオケでもいつも歌っていたのです。
今の義務教育においては
土日週休2日ですが
あの頃はまだ土曜日が学校でした。
土曜日は給食がなく
午前の授業が終わると
下校だったのですが
両親が共働きで不在の日が多く
私たち兄妹は祖母の家に帰るのが
ルーティーンでした。
祖母の家で食べた
海苔巻きごはんや
シンプルな塩味の卵焼き、
祖母がいつも米軍基地内で買ってくる
食パンと、
ピーナッツバターの味、
そしてそれを一緒に食べていた
兄妹やいとこたちの幼い顔、
岡本知高さんの『芭蕉布』を聴きながら
幼少期の思い出がぶわーっと蘇って、
それと同時に
祖母、祖父、
会ったことのない、
これまで命を紡いできてくれたご先祖様、
産まれてきてくれた子供たち、
そして今、ここに、
私が生きていること
尊さと感謝で
勝手に涙が溢れてきました。
そのあとに歌ってくださった『花』も
母がよく歌っていた影響で
私も口ずさんでいた曲で、
幼少期が思い出されて
温かい気持ちになりました。
そして『いのちの歌』
リサイタル中ずっと感じていたことが
歌詞になってさらに深く心に刺さって
もう涙が止まりませんでした。
私が感じているものなのか
岡本さんが感じているものが
私の中に入ってきているのか
わからなくなっていて
もしかしたら後者の方が
大きかったのかもしれません。
どちらにしても音を介して
気持ちを、感情を共有できると
いうのは素晴らしいことです。
アンコールのオペラ
「トゥーランドット」から
『誰も寝てはならぬ』は
本当にすごい迫力で圧巻の歌声。
座りながら思わず背中をのけぞって
しまうほど。
これは会場で実際の歌を聴いた人にしか
わからない感覚だと思うので、
言葉で言い表すのはすごく難しいですね。
こういう体験を子供たちにも
たくさんさせてあげたいなぁ。
この世の中
いろんな事があって
生き辛いことも
たくさんあるけれども
五感を使って
音や風、におい、景色、
ヒトや自然の中に溢れた
たくさんの素晴らしいものに触れて
心穏やかに幸せに
生きていって欲しい。
そんな事を考えながら
帰路につきました。
これだけ人を揺さぶることのできる
エネルギーを持つ
岡本知高さんの歌声、
また是非、
会場で生歌を聴きたいなぁ。
(リサイタル後購入したCDを聴きましたが
やはり会場で聴くのとは全然違いました)
その時は主人や子供たちにも
聴かせてあげたい。
いつか一緒に行けるといいな。
本当に素晴らしい時間を
過ごすことができて、
岡本知高さん、
誘ってくださったお義母さん、
お留守番してくれた子供たちとパパたち、
みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。
最高の母の日をありがとう。
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